やねうらストーリー

東京で働く人の、頭の屋根裏にあるこぼれ話

灯火

「ただいま」の記事を書いてから、ちょうど一年ほどが過ぎました。

 

実はここしばらく全く前進していない気がしてちょっとへこんでいたのですが、前回の記事を読み直すとこの一年で自分は激変していて、まあ変化があったと言うことはちょっとは前進しているよな、と思ったりしました。

 

2020年はいろんなことがありましたよね。大変なことが色々とあった、その中でそこまで生活自体に影響を受けていない身としては、辛かった、と言うのは少し憚られるところもあるのですが、でも、私なりに、2020年はものすごく辛かったです。家から出られない春と夏で、色々なことがぐしゃぐしゃに壊れていって、これまで大丈夫だと思って無視してきたことが実は大丈夫じゃなかった、それがコロナの間接的な影響でもろに明るみに出てしまった感じがしました。秋と冬をかけて騙し騙し休みつつ、新しい生活に慣れていく、そんな一年でした。

 

大丈夫だと思って長らく無視してきたことを直視せざるを得ないというのは、なかなか辛いもので、でもこれをもっと長いこと無視し続けていたらと思うとぞっとする部分もあり、まあやっぱり引っ越したり転職したりする中でここ数年は頑張ってたけどストレスはどんどん溜まっていたよね、と改めて思いました。

 

頑張っても頑張っても光が見えない中で、どうやって前に進んだらいいのか分からなくて、そんな時期がしばらく続いた後、やっとかすかな光がさした気がしたのが2020年の終わりでした。でももう頑張り続けた分、疲れてしまってもいて、2021年もそこまで頑張れるか分かりません。思えばこれまで長いこと頑張り続けてきた気もします、小さい頃からずっと。そろそろ新しいスタイルに変えないと、このまま維持できないような気もします。

 

守られることが当たり前だった時代から、自分一人を守るので精一杯だった時期を経て、今やっと、頑張れば誰かを守れるくらいに強くなれたんじゃないかな、と思います。紆余曲折もありつつ、傷ついたりもしつつ、経験を積んで。でもその力に任せて自分をないがしろにしていたら、ダメになってしまいそうな気がするので、今一度自分に集中しないといけないと思います。まだ私は誰かを守る責任を実際に負えるほどには、土台が出来ていない。何ができるか、と何がしたいか、のバランスを見極めながらやっていかないといけないと思います。

 

辛かった日々の中で、一番はっと気づいて危なかったと思ったのは、「幸せになりたい」と思えなくなっていたことでした。「どうせこのままこんな日々が続いて死ぬんでしょ」と思っていて、いつからかはっきりとは思い出せないのですがそれが当然だとしばらく思っていて、でも一人になってふと考えてみたら、幸せになりたい、またはずっと幸せを維持したい、という原動力がなかったら、前に進めないよな、と。だから、2021年はできるだけ休みつつ、自分の中にやっとついた「幸せになりたい」と言う灯火を大事にしたいと思います。