やねうらストーリー

東京で働く人の、頭の屋根裏にあるこぼれ話

私の推し、カワウソ

私には「推し」がいる。

 

元々私はそこまで何かに入れ込むタイプではなく、芸能人や好きな映画や本のキャラクターも割と距離を保って見ることが多いのだけど、この「推し」に出会った瞬間に心を射抜かれてしまった。心がとろけるとはこのことか、といまだに見るたびに思う。

 

私の推しは、カワウソのキャラクター、「可愛い嘘のカワウソ」だ。人でもなく実在もしないイラストのカワウソちゃん(多分男の子)に、私は日々心を癒されている。

 

以下埋め込みツイートでご紹介するのだけど、悶絶する可愛さなのでぜひ大きくして見てみて欲しい。

 

 

 

 

動物のイラストをメインに活動するLommyさんの描くカワウソちゃんはフォロワーが11万人もいる大人気者で、グッズや本もたくさん出ている。LINEのスタンプも13弾まで出ているほど人気だ。

 

カワウソちゃんは可愛い嘘をついたり、公園で友達と遊んだり、美味しいものを食べたり、クリスマスを祝ったり、強がって嘘がバレちゃったり、毎日を楽しく過ごしていて、本当に屈託がない。にこにこ笑うカワウソちゃんを見ていると、私も元気になる気がする。何より、なんというか、カワウソちゃんを見ていると、「この世には本当に純粋に良いものってあるんだな。。。」という気持ちになる。それはあったかくて、幸せで、晴れた春の昼下がりに窓辺で昼寝をしている時のような気持ちで、この世界の美しさを信じる子供の眼差しを取り戻すことで、至福以外のなにものでもなくて、私はカワウソちゃんを見るとその気持ちを思いだす。

 

カワウソちゃんの丸い背中とか、ちょっと短い手とか、表情豊かなまゆげとか。イラストなのは分かっているけれど、絵の中のカワウソちゃんの世界は、そしてそんな世界が想像の中でもいいから存在するという事実は、私を癒してくれる。

 

大好きすぎて本もラインのスタンプも買ったし、江ノ島水族館に一人で行ってグッズもたんまり買い込んだし(なんかテンションが上がっちゃって売り場の写真も撮った)、これを書いている今もカワウソちゃんのTシャツを来ている。それくらい好きだ。

 

心がめちゃくちゃに弱っていた今年の半ば、アメリカに引っ越す時には、カワウソちゃんの本をキャリーバッグに入れて持ってきた。カワウソちゃんの世界は、私を守ってくれるお守りだった。作者のLommyさんに心から感謝を伝えたい。本当にありがとうございます。

 

これまで「推し」の意味があんまり分からなかったけど、カワウソちゃんが幸せになるならなんでもしたいという気持ちになって、初めて、ほんのちょっと、「推し」を熱烈に支持する人の気持ちが分かった気がした。

 

この記事には特に結論はなくて、ただカワウソちゃんが好きだってだけなんだけど、好きを叫びたくなったので書いた。いつもありがとうカワウソちゃん。