やねうらストーリー

東京で働く人の、頭の屋根裏にあるこぼれ話

ゴミ箱ありがたや

アメリカでの生活についてとても気に入っているところ、ゴミ箱がいたるところにあること。

街中でも、建物の中でも、寮の廊下でも、とにかく数メートルおきにゴミ箱があって便利です。手にゴミをもったまま捨てる場所がなくて、結局家まで持って帰っちゃうなんてことがない。それだけ環境への意識とか、気軽に廃棄物を出すことへの罪悪感が低いということなのかもしれないけど、少なくとも大学においては分別はしつこく注意されるので、皆が必ずしもそうというわけではないと思う。日本では、私が育った20年あまりの間に公の場のゴミ箱がずいぶんと少なくなった気がする。おそらくテロ事件などを受けて、市民の安全に配慮した結果なんだと思う。でももちろんそれは承知の上で、駅とかでゴミを捨てる場所がないのが地味にきつかった...小さなゴミを捨てたくてコンビニに入って、入ったからにはと思って過包装された物を買って、さらにゴミを出す、みたいなことしてしまうのは私だけなのかな?しょうもないことのように見えるけど、アメリカに来て最初の一ヶ月、一番感動したのがゴミ箱だったと言っても過言ではないかもしれない。勉強とか生活とか大事なことに関してはあっぷあっぷで感動している暇なんてなかったので、こんなにささいな日常生活の不便がなくなったことがけっこう嬉しかった。

ああゴミ箱ありがたや。