やねうらストーリー

東京で働く人の、頭の屋根裏にあるこぼれ話

ただいま

 
お久しぶりです。
なんとなんと、前の記事から2年以上がたってしまいました。
 
前の記事を書いたのは、大学を卒業して初めての仕事が始まった直後。その時を思い出そうとしても、うまく自分が何を考えていたのかが思い出せないくらいに、いろいろなことをこの2年間で経験しました。せっかく見つけたその仕事を一年ちょいで辞めたり、転職活動をしたり、引越しをしたり、バイトをしたり。。。もともとが世間知らずだったせいか、準備不足・覚悟不足がたたったのか、新しい環境に身を置くたびに驚きと試練の連続コンボ!みたいになってしまい、毎回目を見開いてびっくりしていたら、ヘトヘトに疲れきっていました。ブログを書く気力も無くなるくらいに。
 
でも新しい仕事が決まって、少しだけ、ほんの少しだけその仕事にも慣れてきたので、久しぶりにブログを書きたくなりました。
 
もちろん2年間忘れていたわけではなくて、たまにどうしてもブログが書きたくなり、書きかけたりしてはいたのですが、どうもまとまらずに放置してありました。2019年の途中くらいに書いた下書きがあるので、少し引用します。
 
 前回と前々回のブログをかなり久しぶりに読み返してみて、自分の変わりように少し驚きました。根っこの部分はあまり変わっていない、と思うのですが、生活に直結することに対する考え方や他人との関わり方、仕事へのスタンスなどはだいぶ変わったな、と思います。知らない異国の地での一年の経験は、私を変えてしまった、のかもしれません。自分のどこかが決定的に何かを諦めたこと、そしてその分、これまで予期してもいなかった何かに希望を持ち始めたこと、を感じます。その何かが具体的になんなのかはまだうまく言えませんが。その変化が成長といえるものだといいな、と思っています。
 
そう、前回のブログ記事を書いた時から、私は、だいぶ変わったのではないかと思います。一番大きな変化は、上に書いてあるように、何かを諦めたこと。下書きを書いたときは分かりませんでしたが、今振り返ると、お恥ずかしいことにそれは「どうしてもどうしても欲しいと思ったら、大体のものは世の中(ほとんどの場合は親)が与えてくれるし、私はそれを与えてもらって当然だ」という甘ったれた考えが通用しないことを理解した、と言うことだと思います。相当かっこつけて書いてるのにこんなしょうもないことですみません。。。こんなことを大学卒業するまで気づかなかったことがおかしいとは思うのですが、振り返ってみて、私は大学を卒業してちょびっと苦労するまでこれを本当には分かっていなかったと正直に思います。両親から遠く離れたアメリカにいて、身にしみて分かったことです。今も、完全に分かっているかと聞かれたら、怪しいかもしれません。でも経験を通じて理解したことですし、隠すのもダサい気がしたので、書きます。
 
また希望を持ち始めたことに関しては、おそらく、願えば叶うわけじゃないのだから、自分で頑張るしかない、踏ん張ろう、と思えるようになったことだと思っています。誰かが何とかしてくれるわけじゃない。ぼんやりしていた私は、なんか人に言われたことをきちんとやってれば人生うまくいくんじゃないか、と思っていたきらいがありましたが、今になってそれではどこにも行き着かないと気づきました。大学までは、受験もうまく行ったので、自分は踏ん張るのが上手だと思っていたのですが、まだまだ力が足りないです。レールの上を走っている間は振り幅が完全に定められているので、そこから外れなければいいけれど、社会、特に人のつながりのほぼない外国の社会に一人で放り出されて(というか闇雲に出ていって)ここで踏ん張るのは結構大変だな、と当然ながら思いました。これも、完全に理解しているかは正直まだ何とも言えないのですが。自分でできそうなら踏ん張ってみる。きつかったら休憩して、自分から助けを求める。そうやって休み休み進んでいきたいです。
 
仕事を辞めて無職になったり、病気になったり、絶対に嫌だと思っていたリクルートスーツを着てたくさんの面接にいったり、ありえないと思っていた業界に転職したり。この数年、これまで順調にレールにのってきた自分の人生からしてみると全く想定外のことをいろいろとしました。正直、今いる場所についても完全にしっくりとはきていないです。でもここ数年を経て今考えているのは、本当にしっくりとくる環境というのは自分で試行錯誤して見つけるもので、天から降ってくるものではないのではないかということ。そして天から降ってきたようにみえる、うますぎる話は、よくてからっぽか、悪くてうそっぱちであることが多そうだということ。自分の手でつかみとった感触のあるものだけが本物だと、今は思っています。
 
あまりに長いことレールの上を順調に走っていたので、まだ新しい環境、この社会というもの、会社という環境になかなか慣れない部分も多く、日々驚くことがいっぱいあります。自分の価値観も、ぐいぐい変わっているのを感じます。言語化が追いつかないくらいに。でも何にせよ、何らかの答えを出すにはまだ程遠い段階にいるような気がします。
 
とても正直なことを言うとまだ混乱中なので、このブログに書くことも二転三転してしまうかもしれません。記事も書いたり、書かなかったりするかもしれません。でも、二年間のブランクに怯えずにとにかく書き出そうと思いました。できれば、本の感想とかもまた書きたいなと思っています。
 
よろしくお願いします。