読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やねうらストーリー

アメリカ留学中の女子大生の、頭の屋根裏にあるこぼれ話

母と娘の関係について

ほぼ日の山田ズーニーさんの連載を最近読み始めたのですが、今回のLesson 822は母娘の関係についてでした。

ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。

娘を自分のアバターにしてしまう母、それを受け入れてアバターになってしまう娘、そんな人が最近気になること、それを防いだり治したりするにはどうしたらいいか、というお話です。

 

日本社会における母と娘の関係は私も気になるところです。大学生になって、母と私の関係にはもしかしてひずみがあるかもしれない、と考えてからは、母娘の関係を扱ったコミックエッセイやブログ記事を読んだり、母への接し方を変えてみたりしました。ケイクスで連載している田房永子さんの「お母さんみたいにはなりたくないのに」を読んで「毒親」という言葉を知ってからは、自分はどうなんだろう、私はいつか母になれるんだろうか、と考えています。

cakes.mu

 

バズフィードによる母娘関係を扱った本のまとめ

www.buzzfeed.com

 

最近両親に私の卒業後の進路を伝えたところ、「やりたいようにやりなさい」と言われて、その時はああよかった、と思ったのですが、それ以来ちょくちょく母に「あなたには何にもできないのに大丈夫なの?」「プログラミングができないのにいっしょに働く人に迷惑」「そんな収入が不安定なことして、もう成人する娘にお金を使いたくない」と心配を装った文句を言われて、電話するたびにちょっとへこみます。

 

私は大学に入学するまで親の思い通りの道を進んできたので気がつかなかったのですが、親の思う通りのことをしないと価値のない人間のように扱われてしまう、と気づいた時はちょっとショックでした。我が家はブランドをどうも気にするようで、日本の国立大を辞めてアメリカの小さな大学に来てからは、母の私に対する態度がまったく変わってしまいました。前は「勉強も部活も何でも出来てすごいねー」と褒めてばっかりだったのが、今は「あなたには何にもできないけど、自分に出来る事を頑張ろうね」というトーンに変わりました。私はコンサルや金融に興味がなかっただけなのに「あなたにはそういうバリバリ働く場所は合ってないよね」となぐさめられたときは、「...」となりました。自分で考えて進みたい道を決めただけなのに。大学のブランド名やインターンシップの会社名で私の価値や能力を判断されていると気づき、ああ、親でもそんなもんだな、とちょっとびっくりすると同時に、悲しくなりました。

 

親子でも、他人は他人。このことは、最近いきなり頻繁に「誰がお金を払っていると思っているの」と言われるようになってからもよく分かりました。これまで気づいていなかったということが、それこそ私が甘やかされて育ってきたということなのかもしれないのですが、「両親にとって自分はもしかしてブランドバッグのようなもので、お金をつぎこめばつぎこむほど自慢しがいのある存在だったのか」と気づいたときはけっこうやるせない気持ちになりました。学校名も就職先のブランドもなくなった私は、いくら馬鹿にしてもいいかのような扱いをされて、ちょっと辛いです。正直、人間として他の人にしてはいけないことではないか、と思う事もあります。私個人に限らず社会に範囲を広げて考えると、親子だからこそ、その境界線を軽々と越えてしまう人が続出するのではないでしょうか。もしくは他人にしてはいけないことがある、ということを理解しないまま、他人(子ども)の命を生み出してしまう人が多いのか。でもやっぱり親子だからこそ言えることもあったりして、すごく難しいなと思います。

 

私は子どもがいないので分からないのですが、自分にもし子どもができた時にこういう風に重圧をかけてしまいたくないので、今のところ子どもは欲しくないと考えています。十分な経済力と時間を手に入れて、なおかつ他人の命を預かるだけの責任感を請け負えるという自信がついてから決めたいな、と。もしその時に私の体が歳をとりすぎていて、自分の子どもを産む選択肢がなくなっていたとしても、後悔はしない、と思います。

 

親でも他人。見えている世界も入ってくる情報も全くちがうから、なにもかも親の意見を聞く必要はないし、完全に間違っていることもある、ということに気づくのに時間がかかりました。子どもの立場ではありますが、親だからと大目に見たり、自分が間違っているんだと思い込んだりせず、おかしいと思った言動はおかしいと認識するようにつとめています。やっぱり学生の今は学費を出してもらっているし、面倒な関係になるのもいやなので口に出しては言えないのですが、それでも自分の中で「私がおかしいんじゃない、私には自分の考えがある」と認識できるだけで、だいぶ辛さが違うように思います。

 

他人だから、と割り切っても、やっぱり親なので、月に一回くらいはへこみます。とにかく早く経済的に自立したい。とにかく早くアメリカに残る手だてをみつけたい。

 

考察をするとみせかけて愚痴になってしまいました。でも書いて公開してちょっとすっきりしたのでよかったです。ブログがあってよかった。